マクドで真のイケメンを垣間見た気がした
どうもシオです。
私はいまマクドで時間をつぶしている。すでに1時間つぶしており、あと2時間半つぶす予定なので、3メートルほど離れた席に彼女らしき人物と一緒に座っているイケメン高校生について書こうと思う。
その高校生は城田優似のソース顔イケメンである。「私はシオ顔派だなぁ」と思ったそこの君、ありがとう。「私は塩顔派だなぁ」と思ったそこの君、その気持ちはなんとなくわかる。しかし、目の前の彼は例外的なナニかを持っているのだ。
基本的に私はイケメンが嫌いという悲しい性を背負った人間である。生まれながらに嫉妬の塊。ベビーシッターとは私のこと。例のイケメン君カップルの奥の席にもう一組のイケメン美少女カップルが居るが、こちらは典型的な悪いイケメンだ。彼女がお手洗いへ向かうと、にやけながらスマホの内カメで髪型の尖りの尖り足りていない部分を尖らせ直す作業に取り掛かるあたりが極悪である。凶悪。evil。
一方、手前のイケメンは彼女がお手洗いへ行っても自分のかっこよさを再確認したり、髪の毛でサグラダファミリアを建築したりしない。その代わり、彼は鬼のようなペースでポテトを食べだした。ケチャップにディップしたポテトを自分のソース顔にもディップするかの如く、口に押し込んでいる。フライドポテトを食べないと息の根が止まるタイプの人なのだろうか。とにかく、先ほどまでクールに決めていたイケメンが一人になった瞬間ポテトにがっつくというギャップに私はやられてしまった。
彼女が帰ってくる10秒前に彼はポテトを食べるのをやめた。予知能力の持ち主なのか、彼女に高精度の追跡装置をつけているのか。どちらにせよ、ただ者ではない。
おっ、彼が立ち上がった。今度は彼のトイレターンだろうか?
今度は彼のトイレターンだった。イケメンな彼でも、人間としての生理現象に屈服し、敗北し、降伏し、不要物の排出に勤しむことがあるのだ。
トイレへと向かうとき、彼女の見ていないところで彼は床のへこみに足をとられ、盛大につまずいていた。どうしてそれほどまでに完璧な容姿とバランスを取るかのようにおっちょこちょいな一面まで兼ね備えているのだ。21歳ではないがかっこいい。彼も拳で抵抗するのだろうか。ああ妄想がはかどる。
見る見るうちに高感度が上がっていく。帰ってくるとき、彼は同じ場所でまたつまずいた。おい、彼女、代われ。私が彼女だ。
ちなみにイケメンのトイレターンの間、彼女のほうは常識的なペースでポテトを食べていた。逸材の彼女は凡人だった。
さあイケメン高校生君、次はどんな一面を見せてくれるのだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおおおおお抱くなああああああああああああああああああああああああああああ
彼は悪いイケメンだった・・・。やはりイケメンは信用ならない。以後、マツコを超えるイケメンは信頼しないことを固く心に決めた私であった。