超越的視点で綴るキャンパスライフ日記

日本の大学生活を経験しにきた宇宙人という設定

2017年も残りわずかだが、今年中に3週間の火星旅行を実現させたくて悩みまくってる話

今週のお題「今年中にやっておきたいこと」

2017年も残り2週間ちょっととなってしまった。振り返れば、今年は嬉しいことが沢山あった1年だった。
長くて濃いめのあご髭をピンセットで抜くことに快感を覚えるようになったりした。今となっては「抜いてください」と言わんばかりの威勢であご髭たちは毛穴を広げてピンセットを待っている。
そんなこんなで良いことづくしの1年だったが、実は最も大きな夢がまだ叶えられていない。



今年一番の夢というのは、2017年のうちに3週間の火星旅行を経験することである。しかし、この夢を今年中に実現させることはかなり難しそうだ。なぜなら、未だこれに成功した人間がいないからである。



画像: 予想よりもだいぶ近かったお隣の星「火星」


そう。2週間ちょっとで3週間の旅行をすることに成功した人間を私はまだ知らない。おそらくかなり困難な問題だ。だが、諦めるには早い。




皆さんご存知の通り、サッカー日本代表は常に「負けられない戦い」に迫られている。「負けられない戦いが今ここにある」ことが非常に多い。
そして、サッカー日本代表は絶対に負けられない戦いに見事なほどに負けてくるのである。この理論を利用すると、私は絶対に行けない旅行にも行けるはずなのだ。「絶対に行けない旅行が今ここにある」からこそ、私は、絶対に、行ける。




そういうわけで、私はここのところ諦めずにずっと頭を働かせて考えている。かなり長い年月をかけて、どうやって3週間旅行をしようか考えている。考えるのを始めたのはかなり昔のことであるが、私は頭が良いので、その日のことをはっきりと覚えている。



確かあの日の晩御飯はビーフシチューとフランスパン。夜はゼルダのゲームで遊んでいた。古き良き時代だったな。
ちなみになぜこれほど詳細に、昨日のことのように覚えているかというと、昨日のことだからだ。

昨日から連日連夜考えに考え抜いた結果、特殊相対性理論を応用すれば「2週間で3週間旅行」が可能だという結論に至った。



知らない人のために特殊相対性理論の簡単な説明をしよう。
特殊相対性理論ではグワァーーーンってなるとブワァーーーーとなることや、ビューーーンってなるとキュイーーーンッとなることなど、様々な不思議な現象が説明されているが、今回注目するのはビューーーンってなるとブワァーーーっとなることである。



非常に専門的で高度な言葉を使ってしまったことを謝罪する。よりシンプルに説明すると、今回注目するのは「めっちゃ速く動けば、時間の流れが遅くなる」という事である。



つまりである、私が火星までかなりのスピードで行って、かなりのスピードで帰って来れば、私の周りを流れる時間が遅くなる。従って、私にとって3週間の時間が流れているように感じられても、地球では…あ、あれ?



書きながら気付いたが、これでは地球のほうが時間が速く過ぎることになるので、私が3週間旅行をしている間に地球では3週間以上経ってしまうことになる。



これではダメだ。
ということで、特殊相対性理論にも引けをとらない有名な理論であるスーパーマン理論による解決を試みよう。



スーパーマン理論とは厳密に物理法則に即した理論であり、両手を前突き出すと光速に近い速度で空を飛べることは自明であるとして、その状態で自転の向きと逆向きに地球の周囲をぐるんぐるん飛び回ると、地球の時間が巻き戻せるというものである。

この理論に穴があるか?



















ない。



そして私は時空を捻じ曲げ、今帰宅した。とても楽しい3週間を過ごすことができた。ここで土産話をひとつ。


火星の裏側にはワサビ色の牛さんたちとブーメランパンツを履いた男性がたくさん居た。牛さんは寿命が近づくと瞬間移動装置で山芳製菓へワープしていた。わさビーフを作っている会社である。わさビーフはmade in Marsだった。



ブーメランパンツを履いた男たちはというと、こちらが冷やかな目線を向けると、そんなの関係なさそうな顔を返してきた。
まさかと思い、小さな声で「ハイッ」と掛け声をかけると、男たちは皆こちらを向き、「オッパッピー!!!!!」と斉唱した。小島よしおは火星人だった。





おわり。