超越的視点で綴るキャンパスライフ日記

日本の大学生活を経験しにきた宇宙人という設定

【初公開】衝撃の事実、皆さんもお尻置き…あっ…お知り置きください

今週のお題「体調管理」

 

これはとても大切な事実であり、全員が知っておくべきだと思うので、ネットという公共の場で広く宣伝させていただきたい。私のお尻はかなりぷりぷりである。

この事実は複数の業界でよく認知されており、特に女児向けのアニメ業界では常識となっている。ここだけの話、プリキュアの「プリ」の部分は私の臀部(でんぶ)に存在するこの世の最高傑作へのオマージュを込めたネーミングである。

 

 

大変恥ずべきことだとは分かっているが、私は医療機関にあまり行かないタイプの人間なので、19歳にもなってまだ一度もお尻の硬度を正式に測ってもらったことがない。測ってしまうと、世界自然遺産になってしまう気がするからだ。私の下(もと)に世界各地から大勢の観光客が押し寄せてしまっては生きにくくなってしまうので、正式な記録は残さないようにしている。私の下に…我ながらうまいこと言ったもんだ。

 

 

 

さて、昔の私はこのような考えに耽ってしまうことがあった。

「どうして世界には約75億もの人間がいるのに、その中で私が選ばれたのだろう。どうして私だけこれほどまでにぷりぷりなのだろうか」

 

 

小学生の頃は、自分のお尻が他人と違うことがコンプレックスだった。健全な男子小学生は隙あらばお尻を出す生き物だが、私はそれができないダメな子だ。その上、「やわらかい」「ソフト」「ふんわり」といった言葉にとても敏感で、やはり皆自分のお尻をおかしいと思っているのではないか、馬鹿にされているのではないかと傷ついた。

 

 

ところが、中学2年生の時に私は自分の人生を変える曲に出会う。Mr.ChildrenHANABIだ。

 

誰も皆 問題を抱えている

だけど素敵な明日を願っている

臆病風に吹かれて 波風が立った世界を

どれだけ愛することができるだろう 

 

そう、コンプレックスを抱えているのは自分だけはない。誰もが何かしら問題を抱えているのだ。もちろん、のほほんと生きている人も稀にいるのだろうが、多くの人が何かを恥じ、他人の目を気にして、それを隠そうとしながら生きているのだと私は気づかされた。悩みを持つ人は、優しくなれる。他人の痛みを察せる人間になれる。だから私のお尻から出てくるのは優しさ、そして理解なのだ。

 

 

自分のお尻をプリティb…ポジティブに捉えなおすことができるようになった私は、それが自分を自分たらしめる大事な個性だと思えるようになった。ハリーポッターの額にある稲妻型の傷跡と私のマシュマロプリケツ、等しく憧憬の対象だろう。その上、いつかお尻という名のエアバッグで大切な誰かの笑顔を守れるかもしれない。

 

 

どのみち私は一度しかない大切な人生をずっと今のお尻のまま生きていくのだ。だから、臆病風に揺さぶられてたおやかな微振動を見せるお尻ごと、ありのままの世界を愛したい。それが幸せへの近道だと思うから。

 

 

今となっては、誇りにさえ思っている。豊かさを金銭的な富や名声で測るのならば、私は持たざる者かもしれない。しかし、真の豊かさがお尻のぷりぷり加減に規定されるのだとすれば、彼らが持たざる者で、私が持てる者である。世界の切り取りかたは十人十色なのだ。

 

そんな私は今日も今日とて強く生きている。「ぷりぷりのお尻」というワードの破裂音が濁音に変わらないようにだけ細心の注意を払いながら、真っすぐに生きているのだ。だから悩める少年よ、顔をあげなさい。君が思うよりも世界はずっと素晴らしい。 

 

 

 

 

ありがとう