超越的視点で綴るキャンパスライフ日記

日本の大学生活を経験しにきた宇宙人という設定

あなたは「真面目」だけど「怠惰」でもある奇跡の存在ではありませんか?

「怠惰」と「真面目」。これらは一見すると対義語のように感じられるが、ちがう。

 

調べてみたところ、「怠惰」の対義語は「勤勉」である。

そして「真面目」の対義語は「不真面目」・・・なのだが、これでは分かりにくいので、ここでは「真面目」の対義語を平たく「クズ」としよう。

 

あなたは勤勉?それとも怠惰?

私は圧倒的に怠惰である。ごろごろしながら延々とYoutubeを見たり、よくわからないスマホゲーが惰性でやめられなかったりして、やらなければならない事はいつも後回し。ああ怠惰。

 

では、あなたは真面目?それともクズ?

これに関しては、私は自分をある程度真面目な人間だと思っている。集合時間は守るようにしてるし、授業をサボるとちゃんと罪悪感を感じる。「課題を仕上げないと!」「テストでいい点をとらないと!」というプレッシャーを感じる心もまだマヒしていない。

 

ここで私は、自分が「怠惰」かつ「真面目」な人間であることに気が付いた。これらは両立しうるのだ。では勤勉なクズもいるのだろうか。多分いる。

 

 

↓↓ 考えられる組み合わせはざっとこんな感じだろうか。各項目のイメージについても書いてみたが、こちらに関しては異論は認める。

 

Aタイプ:勤勉×真面目

講義を最前列近くで聞き、普段から予習復習を怠らず、教科書を真面目に読み、テストでは頭に詰め込んだ知識だけでなく、自分の意見も交えた解答が書けるくらい余裕がある。その一方で恐ろしく報われない人もいる。LINEのトプ画を2年くらい変えてなさそう。ごく稀に虫を笑顔で踏み潰す。

 

Bタイプ:勤勉×クズ

緩いサークルの行事に積極的に参加してるタイプ。もしくは、鬼のようにバイトしてる人。大学生の本業を忘れている感も否めないが、価値を見出せるものに向かって努力しているのでまあ。クズという言葉はつよすぎるかも。良いほうのkz。実はうまく利用されている。

 

Cタイプ:怠惰×真面目

授業には出席し、一応ノートも取ったりするが、あまり聞いていない。テスト前になるとめちゃくちゃ焦り、全てを頭に叩きいれる。ある程度の点数はとれる。過去に一度はスマホのロック画面を時間割にしている。

 

Dタイプ:怠惰×クズ

テスト前も変わらず遊び呆け、いつも通りインスタに酒の席のストーリーを上げるタイプ。帰ったら寝る。当日は「カンニングワンチャンw」と言いながら一応登校する。もしくは、ずっと家に引きこもってるだけの人もいるかも。しばしば虫を笑顔で潰す。

 

ここで私は思うのだ、「Bタイプ:怠惰×真面目」が最も生きづらいのではないかと。

義務感や責任感は強く感じているのにどうしてもサボってしまう。自分の首を絞めてしまう。しかし、「もういいや」と割り切ることもできず、タイムリミットが近づくと死ぬほど苦しい思いをする。なぜこのようなデスティニー…アッ…運命を背負って生きてゆかなければならないのだろうか。つらたん・イブラヒモビッチ

 

 

あくまで感覚ベースだが、私と同じタイプBの人間はかなり多いのではないかと思う。私のデスティニーフレンズ…アッ…運命共同体の皆さんこそが、「怠惰」と「真面目」の性質を併せ持つ人間がいることへの証明である。しかし、そのような存在でありながら、「怠惰」と「真面目」が両立させることの難しさにも薄々気づいているのではないか?

 

これらの性質を一人の人間が併せ持つことは可能であるが、精神的負担が大きい。期限ぎりぎりになると睡眠時間が短くなるので身体的負担もかなりある。なかには脱落する人もいる。「怠惰」の比重があまりにも大きくなり、「真面目」が崩壊することを人は堕落と呼ぶ。

 

つまり、「怠惰」と「真面目」を両立するためには、かなり無理をしなければならないのだ。もはや両立しないと言ったほうが良いかもしれない。私を構成する性質の組み合わせはこのように過酷なものである。

 

しかし私は幾度となくプレッシャーを乗り切った。幾度となく頭をパンクさせながらも窮地を脱した。幾度となく暗い闇をくぐり抜け、その先に輝く光を掴んだ。私は強い人間なのだ。

 

さてここで一つ問いたい。真面目で勤勉なA村の住人と、幾多の闇の試練を傷だらけになりながらもなんとか切り抜け光を掴んだB村の住人、どちらが企業にとってより魅力的だろうか。エントリーシートに闇とか光とか書いてるほうが魔法とか使えそうだし確実に優れている。

 

真面目で怠惰なB村のなかでも、平均的な村人αと、自らの性質を客観視し、「怠惰」という前世の深い業(ごう)を背負いつつも前を向いてもがき続けることを固く決心した村人βのどちらがより魅力的だろうか。短所の欄にありきたりな事を書いている人よりも「前世の業」と一言だけ書いている人のほうが確実に大物だ。

 

そう、だから、つまり、来たる就活シーズン、各企業は私に一目置くべきなのだ。