どうも、タイトル詐欺です。
私の誕生日が迫っているので、昨日はLoftへ行った。他人に買ってほしい誕生日プレゼントを決めるためである。決して自分の誕生日プレゼントを自分で買うためでない。そんな悲しい時代はとうに過ぎた。
画像: Happy birthday to シオ〜♫
素晴らしい誕生日を迎えるためには、自分の欲しいものを予めさりげなくアピールしておかなければならない。これを怠った過去の私がもらえたものは、お菓子や駄菓子、スイーツ、デザート、ドルチェなど多岐にわたるが、どれも「これだ!」という気持ちにはならなかった。もっと、こう、普通のものが欲しいのである。日常生活っぽいものが欲しい。
日常生活っぽい普通のものを求めて、私は家庭用品売り場と書かれたフロアに向かった。エスカレートを降りた瞬間、ソレは目の前で異様な輝きを放っていた。日常生活に寄り添ってくれるもの、コレの他に何があろうか。生まれた時から無意識に欲していたものと出会ってしまったのかもしれない。
便座が欲しい。便座は便座でも、目の前のもこもこのカエルちゃんカバーがついたやつが欲しい。カエルちゃんマジ天使なラブリーエンジェル。ああ、日常生活のみならずお尻にも寄り添ってくれる神器。
私が便座が売り物ではないことに気づいたのは、wonderful worldの幕開けを予感したその時だった。売り物なのはカエルカバーだけである。 カエルよふざけるな帰れ二度と私の前に姿を見せるな。
そこからしばらく店内を見歩いていると、フライパン売り場で足が止まった。フライパン………悪くない。むしろ、かなり良い。私はすぐさま攻撃力の高そうなフライパンを探し出す作業に移った。フライパン歴の長い私のようなフライパンナーにとっては常識だが、良いフライパンは攻撃力の高さで決まる。
5分の熟考の末、私はとびきり攻撃力の高そうなフライパンを見つけた。すべり止め加工の施されたちょうどよい長さのグリップと、丸い部分の両側に付いた鋭い注ぎ口、おまけに表面にはダイヤモンドコーティングが施されており、卵焼きも返り血もこびりつかない仕様になっている。そのフライパンを手に取り、素振りや形(かた)の練習もしてみたが、やはり手になじむとてもよいフライパンだった。その様子を遠くから見守っていた店員も、私が「これいいですね」と視線で伝えると、優しく微笑み返してくれた。
これは家族に買ってもらおうと思う。いまから肝心なことを書くので皆にも覚えて帰ってもらいたいのだが、買ってもらいたいアピールはさりげなく、自然に行わなければならない。「注ぎ口の付いた攻撃力高めのダイヤモンドコーティングフライパンが欲しいなぁ~」と口に出すのは論外である。そんなことをすれば冷たい目で見られてしまう。「攻撃力まで求めるとは贅沢すぎやしないか」と。
そこで、私のたどり着いたソリューション。↓
ここまでの違和感の無さを演出できるとは、正直私自身も想定していなかった。
ところで、フライパンといえば鍋蓋である、防御力高めの。
別に欲しいわけではないが、鍋蓋もあって1セットな感じがする。
防御力にスキルポイントを振り切って、もはや本物の盾でもいいかもしれない。
まあそんな脱線はどうでもいい。
では。